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月別アーカイブ: 2025年6月

”学びを豊かにするもの”

例年より早い梅雨入り、そして梅雨明けを経て、早くも厳しい暑さが到来しております。

本日よりプール開きとなり、水遊びを楽しむ子どもたちでした。ぜひ水曜日からの保育参観でも、こども達ののびのびと過ごす姿をご覧いただければと思います。

今月も、写真のあとに保育に関連するお話をしたいと思います。

お時間のある方はぜひご覧ください(^^♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今月は、当園の保育テーマを一部、解説していきたいと思います。「五感をしっかりと育てていく」という言葉には、どのような意味が込められているのでしょうか。

五感とは、視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚の5つの感覚を指しますが、この感覚をそれぞれ育てていきましょうと言っているのではありません。実体験を通した“学び”が、こどもたちの中に“生き生きと記憶される“、そんな保育を目指していくという意味です。

 

我々は、五感を通じてこの世界のあらゆる事象をその身に引き受けます。すなわち、実体験を“豊かに”積み重ねていくことによって、五感がしっかりと養われていくのです。そして、実体験を通した五感を刺激する学びは、その身に深く刻まれ、その後の人生における学びを豊かにしていきます。

 

レモンを例に挙げましょう。図鑑や絵本を見て、「この黄色の果実はレモンという名前で、熟す前は緑色をしていて、大きさは何センチぐらいで、食べると酸っぱいらしい」という文字・視覚情報による学びは、実際のレモンを見たことも食べた事もなければ、一瞬で忘れ去られてしまいます。

一方で、レモンの木が庭に生えていて、熟す過程を観察して、収穫をし、実際に触れ、食べるという経験をしたこどもは、レモンの見た目、手触り、大きさ、味、においなどの具体的なイメージが非言語的な形で自動的に形作られるわけです。「レモン」という名前は忘れてしまうかもしれませんが、別に幼児期においてレモンという名前を忘れてしまうことなど、大した問題ではありません。

 

こんなエピソードもあります。

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川崎のある小学校で国語の授業を見たときのことです。新見南吉の作品に、「オオカミは何百尺の谷底にまっさかさまに落っこちてしまいました」というような記述があったんです。子どもが「先生、何百尺ってどのくらいなの?」と聞いたので、先生が「そうだな、今で言うと二百メートルぐらいかな」なんて答えました。

皆さん、谷底を見たことがありますか?思わず足がすくみますよね。その谷底を見下ろす上のほうにいたら本当に怖いなと思いますよね。でも、その二年生のクラスの子どもたちは、誰も「谷底」というものを見たことがなかったんです。「谷底ってなに?」って言ってるんです。するとある子が「高いビルの上のほうから落っこちたのと同じじゃない?ビルの上からパチンコ玉を落としたら、地面の中にぐっと入っちゃってすごいんだよ」と話して、それではじめて「ああ、そういうことか」とみんながわかったんですね。

本当は、足がすくむような二百メートルの谷を見下ろす感覚があり、下には細い川が流れていて、そこをめがけて真っ逆さまに落ちていった場面を想像してほしいのだけれど、谷底というものがわからず、ビルの上からパチンコ玉を落とした風景を想像して納得した。これ、皆さんはどう思いますか?

~~~~(汐見稔幸『新時代の保育のキーワード』から引用)

我々は経験したことのない事象は、その一部分しか推し量ることしかできません。「パチンコ玉がビルの上から勢いよく落ちて、地面にぐっと入っちゃう」という例は、あくまで落下の勢いの話をしています。あまりの高さに恐怖し足のすくむ“感覚”、そしてそこから落ちるという”恐怖”にまでは想像が行き届いていなく、そういった含意をくみ取れていないのです。

もちろん、オオカミが200メートル先の谷底へ落ちていくことを、ビルの上からパチンコ玉が落下することに置き換えて理解をしようとすることは、既に知っていることを応用してものごとを捉えようとする素晴らしい姿勢です。しかし、様々な体験や感覚の有無が、学習におけるイメージの形成に影響を与える可能性があるということは幼児教育・子育てに携わる者として押さえておきたいところです。

小学校以降になって学ぶことの多くは、幼児期の体験を、言語や記号などで意味づけたり、理論づけたりしていくような内容です。だからこそ、幼児期の体験が乏しいと、意味づけていく土台がないために、教え方によっては単なる“机の上での理論の学習”になってしまいかねません。

 

知識を文字や映像で「頭」で“記憶する”のではなく、実体験を通してこの世界を自己の全体で感じ、“生きたイメージとして記憶される”、そんな保育・子育てを心がけたいですね。

保護中: 令和7年度第3回(6月撮影分)写真販売のご案内

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7月の園だより、献立・給食だより

7月の園だよりと、献立・給食だよりを公開いたします。

画像をタップするとファイルが開きます。

※この記事は1週間後に保護者専用ページへ移動します。

 

 

 

熱中症に気をつけましょう。

今週は一気に暑さが厳しくなり、暑さ指数が31℃を超える日が続きました。

今週、京都市内の小学校でシャトルランを行い、7人が救急搬送されるという出来事も起こっています。おそらく、「○日~○日の間で体力テストを終わらせないといけない」という縛りによって、この暑い日にシャトルランが行われてしまったのではないかと思います。熱中症は最悪の場合、命に関わります。また、命は助かったとしても、たんぱく質が変性してしまうと重大な後遺症が残ってしまいます。計画通りに実行することに無理にこだわらず、こどもの命を第一に考えたいですね。

当園では、JIS規格に対応したWBGT測定器を導入し、暑さ指数を適切に把握するよう努めるとともに、それに応じて水分補給のペースや活動内容を変化させることで熱中症の予防に努めています。

熱中症に限らず何ごとも、予防と早期発見、早期対応を”適切に”行うことが重要です。

熱中症予防指導員である園長を中心に、職員、園児の熱中症事故を起こさないよう、対策を徹底していきます。

熱中症は、一気に発症するものだけではなく、徐々に進行していくものもあるようです。ご家庭でも、積極的にエアコンを利用する、のどが渇く前に水分を補給するなど、体調管理を中心に熱中症予防に努めていただければ幸いです。

 

 

 

↑どんな音がするのかな?

 

↑暖かくなり、カメも活発です!

 

今週もありがとうございました。来週もよろしくお願いいたします!

園長

徐々に暑さが増してきました。

今週は、日差しが強い日も多く、徐々に夏に近づいていっている感覚がありました。蝶やカタツムリ、ダンゴムシ…と生き物もたくさん園庭に遊びにきており、こどもたちの虫捕り意欲がかなり高まっています!

水曜日には、MORI ALL WAVE KANOYAの選手と、アイドルの髙木悠未さん、スッゲーヒーローズを園にお招きし、番組の撮影を行いました。一緒に踊ったり、一緒に鬼ごっこや遊具、ボールで遊んだり…とっても楽しそうなこども達でした。映像が出来上がるのをお楽しみに(^^♪

翌日、「今日も仮面ライダーいないかな~?」と年少さんのお友だち。また会えるといいね。(本当の名前はスッゲーヒーローズです笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

今週もありがとうございました!

来週もよろしくお願いいたします。

園長