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10月11日に、運動会が行われました。
今年度は、保護者参加型の種目が多く、家族みんなの笑顔あふれる運動会になったのではないかと思われます。
運動会のねらいは、「うんどうするってたのしいな」と感じてもらうことです。それは、運動会の本番だけが楽しければ良いのではありません。
運動会への動機づけから始まり、練習期間、本番、そして終わってからの日常という一連のプロセスの中で、からだを動かす楽しさ、心地よさを味わってほしいなと思っています。
そのきっかけとして、運動会が設定されているだけであり、運動会本番が全てではありません。「運動会は楽しかったけど、練習はもうやりたくない」、「運動会が終わったから、もう運動したくない」みたいになってしまっては意味がありません。
そういった視点からこども達を観察すると、今も活発に体を動かして遊んでおり、ねらいに迫るいい運動会になったのではないかと思われます。ご協力いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。
今月も写真のあとに保育についてちょっと語りますので、お時間のある方はぜひご覧ください。














今月は、せっかくなので運動会をテーマに書きたいのですが、運動会だけで10個ぐらい記事が書けそうでテーマ設定に悩みます…。行事になると、「がんばる」が重視されがちなところがありますので、いつか書こうと思っていた、「がんばる」について考えてみたいと思います。そもそも、がんばるって何?という話は、長くなるので置いておいて…。挑戦的なタイトルなので、モヤっとしながら読み始めていただいて、最終的にモヤモヤが解消されれば幸いです。
「こどもはがんばりません」
人は、自分のやりたいことに夢中になって取り組んでいるとき、本質的には頑張っているのかもしれませんが、当事者の意識としては、まったく頑張っていません。そういった意味で、こどもに「頑張らせない」ということが、重要な視点のひとつだと考えています。私もよく「頑張ってるね」と言われますが、やりたいことをやっているだけなので、まったく頑張っていません。
保育園で大事にしたいのは、こども一人ひとりの内側から湧き出てくる興味・関心を、とことん突き詰めていくことです。自分がやりたいことに夢中になって取り組む状態になりやすいので、端から見ていると「がんばっている」ように見えます。
一方で、大人にほめてもらいたくてとか、怒られるのが嫌だからとか、外からの力で“頑張らされて”いる状態もよく見かけます。これも同様に、端から見ると「がんばっている」ように見えます。
どちらも「がんばっている」ように見えてしまうので、同じものだと認識されてしまいがちです。
ここの区別がつかずに、実際はがんばらされているのに、やりたいことだと誤解されて、さらに頑張らされてしまうのは恐ろしいです。一方で、やりたいことに夢中になっているのに、「そろそろ休んだら?」、「違う遊びもしたら?」みたいに水を差されてしまって台無しになるのも恐ろしいです。
ここを区別し、見極める力が、保育者や保護者など、こどもと関わる人には大事だと思っています。
ずーっと“がんばらされてきた”こどもは、次第に内側から湧き出てくるものがなくなり、自分で目標を見つけて努力をする力を失います。がんばらせてくれる人が近くにいないと、何もできない人になります。「やりたくないことも頑張ることで成長する」とか、大人は都合のいいように色々言いますが、がんばらせなくても成長します。自分の興味のあることを、自分で工夫しながら、その周りにあるものも含めて、大人も驚くほどのレベルまで。
私は、夢中になってキラキラしているこどもの目が大好きです。笑顔でも、真剣な顔でも、集中して口があいてしまっている顔でも、その目の奥から感じる生き生きとしたものがあります。がんばらされて光のない目とは、全然違います。
行事や保育の内容も作り替えていきながら、よりよい園にしていきたいですね。
誤解が生じないように最後に念のため、
「大人のやらせたいことを、頑張らせる保育」は、その場の見せかけはいいかもしれませんが、こどもの主体性をはじめとする様々な資質を奪います。
当園では、「こどもが自分の興味のあること、やりたいことに夢中になる保育」を目指します。
今月もありがとうございました!来月もよろしくお願いいたします!
園長
今月は10日間入院していたことなどもあり、更新が滞ってしまいました。申し訳ありません…。
十五夜祭りがあったり、わんぱくテレビの取材が来たり、芋ほり体験があったりと、今月も様々な体験をしたこども達でした。保護者の皆様、テレビ取材に芋ほりと、急な日程変更にご対応いただきありがとうございました。
10月は、来年度の入所に向けた園見学の方々が多くお見えになりそうです。お客さん大好きな元気いっぱいのこども達と、お待ちしております(^^♪
園見学のお申し込みは、公式LINEか、お電話で承っております。ご不明な点につきましても、公式LINE等でお気軽にお尋ねくださいね。
今月も、写真のあとにつらつらと独り言を書いておりますので、園長の頭の中身に少しでもご興味のある方は、ぜひお読みください。(先日、ある保護者が「毎月楽しみに読んでます」と声をかけてくださいました。ありがとうございました(^^)/♪)
今月もありがとうございました!来月もよろしくお願いいたします!
園長









こどもは大人のマネをして育ちます。
いきなり堅い話ですが、ヒトは他の動物と異なり、寝返りすらうてない状態でこの世に生まれ落ち、ほとんどすべての能力を生後に獲得していきます。
そして、そんなヒトの能力の獲得において中核をなすのが、「模倣(もほう)」です。厳密には意味が違うのですが、この記事では平たい言葉で、「真似」と言います。
大人が普段何気なくとってしまう行動の中には、こどもに真似してほしいことも、真似してほしくないことも、どちらでもいいことも、いろいろと混じっています。
こどもは、善悪を判断する能力がまだ発達しきっていませんから、真似していいことなのか、しないほうがいいことなのかの判断がうまくできません。ましてや、お父さんお母さんや保育園の先生が「良くないことをする」とは思っていませんから、適切に判断をすることは、より難しいです。
こどもが真似しやすいものとして、怒り口調や責めるような言葉かけがあります。「いい加減にしなさい!」とか、「しずかにしなさい!」とか、「こら!だめでしょ!」みたいな怒り口調は、真似しやすいです。
また、お茶をこぼした子に対して大人が「もう~!」みたいな言葉かけをしていると、怒られた子も、周りでそれを見ていた子も、後々「もう~!」とか、「あ~!」とか言って失敗した子を責めるような言葉かけをするようになります。
言葉以外の例としては、お片付けをする際に、大人がぽいぽい物を投げて片付けていると、こどももぽいぽい投げてみたくなりますし、大人が黙ってこどもの手から物を取り上げていると、こどもも自分より力の弱い者から黙って物を取り上げてみたくなります。
これらの「真似」は、目の前でする(即時模倣)場合もありますし、時間をおいてする(遅延模倣)場合もあります。「自分の前ではやってないから大丈夫」なんて思っていても、真似してほしくないことを、自分のいないところで真似されてしまっているかもしれません。
ですから、保護者や保育者のようにこどもに関わる大人たちは、こどもにとってほしい行動を、普段から自分もとるように心がける必要があります。
ものを投げないでほしいなら、自分が普段から丁寧にものを扱う。
乱暴な言葉を使わないでほしいなら、自分が丁寧な言葉遣いを普段から心がける。
失敗した子を責めるような人にならないでほしいなら、自分が「ケガはなかった?」、「大丈夫?」など、思いやりのある言葉かけをする、等々、心がける場面は多岐にわたります。
私もそんな高尚な人間ではありませんから、今のはよくなかったなとか、もっと違う言い方がなかったかなと思う事が多々あります。
でも、「よくなかった」と気付けない人よりも一歩前にいるのかなと考え、あまり悲観的にならず、日々、いきいきと楽しくこども達と接するようにしています。
いきいきと楽しそうに過ごす大人の姿こそ、一番“模倣”してほしいものだからです。
子育て中の皆さん、様々な苦労があるかと思いますが、思い詰める必要はありません。行き詰まりそうになる前に、我々保育者になんでも相談してくださいね。少しでも前向きになれるよう、お力添えします。こども達には、いきいきと楽しそうに過ごす大人の姿を見せていきましょう(^^♪
8月も最後の週となり、いよいよプール納めでした。
写真は取り損ねてしまったのですが、8月に入ってからたまにプールに顔を出し、浮力を体験する活動をしてみたり、プールの水を汲んでバケツまで移す活動をしてみたりと、いろいろな活動を提案してみました。
水を汲む活動では、「園庭にあるものなんでも使っていいよ」と自由に道具を選んでもらうと、スコップや湯切りのザル、バケツ2つ、ペットボトルやトロッコ等、多種多様な用具を持ってくる子がいました。
それぞれの方法の中で、用具の形状による特性や水の特性、協力の仕方(役割分担、バケツリレー、複数人で1つの大きな容器を使って運ぶ等)など、いろいろな学びがありそうだなと感じ、もっとこの先を見てみたいと思いましたが、プールが終わってしまいました…。まだまだ暑い日は続くので、プールじゃない形で発展の形を模索したいですね。
今月も、長々と保育に関する情報発信をしていますので、ご興味のある方は写真のあとの文もお読みいただけると嬉しいです(^^♪






先日、鹿屋市保育会の園長研修があり、研修後に他園の先生方と食事をしました。その中で、ある若い園長先生(私よりは年上ですが…)が、「最近は、ケガをすることに対して肯定的な保護者の方が増えてきましたよね。」とお話をされていました。同席した色々な園の話を聞くと、ひと昔前は、かすり傷一つで大きな騒動になることもあったようで、木登りができないように園庭の木を切り倒したり、遊具を撤去したりと、いろいろと対策をされていたようです。
こどものケガに対して過剰に反応し、リスクから遠ざけようと躍起になるのは、望ましいことではありません。
遊びには、危険性そのものが遊びの中に存在していて、危険を除去できないものも多く存在します。走って遊んでいれば転ぶ可能性があり、平均台で遊んでいれば落下する危険性があるのです。リスクそのものが魅力という遊びも存在します。そのため、遊びが生活の中心である以上、怪我を全くしないということはほとんど不可能なのです。
当園では、“学びになるケガは恐れず”に、保育をしていこうという方針で、日々こども達とかかわっています。学びにならない怪我とは、取り返しのつかない怪我です。一般的に、ハザードと呼ばれる危険が誘引するものが多いです。ハザードとは、「遊びの価値とは関係のないところで事故を発生させる恐れのある危険性」、「こどもが予測できず、対処が不可能な危険性」などと言われています。これらについて全部話すと長くなってしまうので、興味のある方は調べてみてください。
私が2年半前に園に来た時、第二園庭の吊り輪は紐で縛られ、使用できない状態になっていました。ある先生に理由を尋ねたら、「こども達が吊り輪に気付かずに通過して、頭を打つから」、「落ちたら危ないから」という話でした。なんだ、そんなことかと思って、すぐに紐を切り、吊り輪を下ろす時はマットを敷くようにしました。それ以来通過時に頭を打つ子はいません。吊り輪からの落下に伴うリスクの低減にもなりますし、「マットが出ているときは、吊り輪が下りている」という情報にもなりますから、迂回したり、気を付けて通ったりできるわけです。「マットに乗るのは一人ずつだよ」と視覚的な情報とともにルールも提示でき、人的なハザードも一つ防げるわけです。やみくもに禁止、禁止ではなく、適切なリスクアセスメントを行い、こどもの育ちの機会を保証していく必要があります。
また、昨年度の寒い冬のある日は、お散歩に行った際、道路上に氷が張っている場所がありました。ある先生が「ここ凍ってるから、近づかないように」と指示を出し、こどもを迂回させていました。私は、もったいないなと思い、氷に近づき「氷だよ、ほら、ツルツル滑るね~。」と足でツルツルとやってみせました。すると、こども達も興味をもち、足でツルツルと真似をするわけです。そこに伴うリスクは把握したうえで、安全な関わり方の範囲で体験をするということも大事です。砂を滑るのと、靴下で床を滑るのと、氷を滑るのは、”滑る”という言葉は同じですが、感覚は全然違います。氷が滑るという概念と感覚、路面が凍結することがあるという事象を直接体験することによって、その後の予測・対処の質も深まっていくわけです。危険を遠ざけるだけでは、学びを後回しにしているだけに過ぎません。
転ばぬ先の杖でいろいろと口を出し、手を貸しとやってしまいがちですが、こどもにとって、つまずかないことは全く重要ではありませんし、つまずかないように大人が手をまわし過ぎることで、遊びの選択肢や、育ちの機会を奪うことにつながっていってしまうのです。
お子さまのケガについて、それがハザードによるものでなければ、挑戦した結果だ、また一つ体験を重ねたんだというようなポジティブなとらえ方で、それも育ちの過程の一つとして、お子さまと対話をしていただけると学びが深まるのではないかと思います。
今月もありがとうございました。来月もよろしくお願いいたします!
園長
久しぶりの更新となってしまいました。
前回の更新から、さまざまなイベントがありました!うなぎのつかみ取り、そうめん流し、夏まつり、そしてお盆休み。夏らしいですね。
夏まつりは、ひまわり組さんの園児発信のイベント。まだ春じゃない?という時期から見通しを持って活動してくれていました。お化け屋敷が怖すぎてお客さんがなかなか来てくれなかったり、お祭りには想定以上にお友だちが来て個数制限をすることになったり、計画していた実施日が、実はLet’s体操の日だったり…笑(「れつ先生、相談があるんだけど…」と自分たちで話をしにきてくれました)
いろいろな出来事の中で、多様な学びが得られたのではないかと思います。途中で投げ出さずにやり遂げたことにあっぱれです。写真をどうぞ(^^)/









↑夏祭りに欠かせない花火も、工夫して表現していました(^^♪

8月もラスト一週間。来週はプール納めです。光陰矢の如しですね。
今週もありがとうございました!来週もよろしくお願いいたします!
園長