今月は10日間入院していたことなどもあり、更新が滞ってしまいました。申し訳ありません…。
十五夜祭りがあったり、わんぱくテレビの取材が来たり、芋ほり体験があったりと、今月も様々な体験をしたこども達でした。保護者の皆様、テレビ取材に芋ほりと、急な日程変更にご対応いただきありがとうございました。
10月は、来年度の入所に向けた園見学の方々が多くお見えになりそうです。お客さん大好きな元気いっぱいのこども達と、お待ちしております(^^♪
園見学のお申し込みは、公式LINEか、お電話で承っております。ご不明な点につきましても、公式LINE等でお気軽にお尋ねくださいね。
今月も、写真のあとにつらつらと独り言を書いておりますので、園長の頭の中身に少しでもご興味のある方は、ぜひお読みください。(先日、ある保護者が「毎月楽しみに読んでます」と声をかけてくださいました。ありがとうございました(^^)/♪)
今月もありがとうございました!来月もよろしくお願いいたします!
園長









こどもは大人のマネをして育ちます。
いきなり堅い話ですが、ヒトは他の動物と異なり、寝返りすらうてない状態でこの世に生まれ落ち、ほとんどすべての能力を生後に獲得していきます。
そして、そんなヒトの能力の獲得において中核をなすのが、「模倣(もほう)」です。厳密には意味が違うのですが、この記事では平たい言葉で、「真似」と言います。
大人が普段何気なくとってしまう行動の中には、こどもに真似してほしいことも、真似してほしくないことも、どちらでもいいことも、いろいろと混じっています。
こどもは、善悪を判断する能力がまだ発達しきっていませんから、真似していいことなのか、しないほうがいいことなのかの判断がうまくできません。ましてや、お父さんお母さんや保育園の先生が「良くないことをする」とは思っていませんから、適切に判断をすることは、より難しいです。
こどもが真似しやすいものとして、怒り口調や責めるような言葉かけがあります。「いい加減にしなさい!」とか、「しずかにしなさい!」とか、「こら!だめでしょ!」みたいな怒り口調は、真似しやすいです。
また、お茶をこぼした子に対して大人が「もう~!」みたいな言葉かけをしていると、怒られた子も、周りでそれを見ていた子も、後々「もう~!」とか、「あ~!」とか言って失敗した子を責めるような言葉かけをするようになります。
言葉以外の例としては、お片付けをする際に、大人がぽいぽい物を投げて片付けていると、こどももぽいぽい投げてみたくなりますし、大人が黙ってこどもの手から物を取り上げていると、こどもも自分より力の弱い者から黙って物を取り上げてみたくなります。
これらの「真似」は、目の前でする(即時模倣)場合もありますし、時間をおいてする(遅延模倣)場合もあります。「自分の前ではやってないから大丈夫」なんて思っていても、真似してほしくないことを、自分のいないところで真似されてしまっているかもしれません。
ですから、保護者や保育者のようにこどもに関わる大人たちは、こどもにとってほしい行動を、普段から自分もとるように心がける必要があります。
ものを投げないでほしいなら、自分が普段から丁寧にものを扱う。
乱暴な言葉を使わないでほしいなら、自分が丁寧な言葉遣いを普段から心がける。
失敗した子を責めるような人にならないでほしいなら、自分が「ケガはなかった?」、「大丈夫?」など、思いやりのある言葉かけをする、等々、心がける場面は多岐にわたります。
私もそんな高尚な人間ではありませんから、今のはよくなかったなとか、もっと違う言い方がなかったかなと思う事が多々あります。
でも、「よくなかった」と気付けない人よりも一歩前にいるのかなと考え、あまり悲観的にならず、日々、いきいきと楽しくこども達と接するようにしています。
いきいきと楽しそうに過ごす大人の姿こそ、一番“模倣”してほしいものだからです。
子育て中の皆さん、様々な苦労があるかと思いますが、思い詰める必要はありません。行き詰まりそうになる前に、我々保育者になんでも相談してくださいね。少しでも前向きになれるよう、お力添えします。こども達には、いきいきと楽しそうに過ごす大人の姿を見せていきましょう(^^♪